ギターの弾き語りはキーを自分の声に合わせてこそ上手くやれるものです。
原曲キーじゃなきゃダメだというプライドを持ったツワモノもいますが、
プロの歌手でもカバーする時は自分のキーにガッツリ変えるワケだから、あなたも気持ちよく歌えるように自分に合ったキーに変えるべきです。
キーを変えることは悪いことじゃありません。
変なプライドは捨てて、カッコよく歌えるようにしましょう。
ギターで弾き語る際の自分に合うキーの見つけ方とカポ位置の決め方について書きました。
例としてドラゴンボールの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で手順を解説します。
筆者の場合は半音下げ(キー-1)か、カポ2(キー+2)、カポ7(キー+7)のオクターブ下で歌いやすくなることが分かりました。
これをどうやって見つけたのか参考にしてもらえばと思います。
オク下チェック!音程アプリでサビの高さを調べてみよう
自分の声の音域がどのくらいなのか知ることも大事なので、音程アプリで最低音と最高音をチェックしてみましょう。
音の高さはこのように表記されます↓↓↓
※音域はキーの上げ下げでずらせますが、幅は広がらないのでキャパオーバーの曲は歌えないことを意味します
引用元:ウタタメ│『C4』や『midC』ってなに?音の読み方やルールを解説
1弦開放弦:mid2E、E4のミ
2弦開放弦:mid2B、B3のシ
3弦開放弦:mid1G、G3のソ
4弦開放弦:mid1D、D3のレ
5弦開放弦:mid1A、A2のラ
6弦開放弦:LowE、E2のミ
音程アプリに単音メロディを弾き聞かせれば、原曲キーの高さを調べることができます。
iPhoneの「音程チェッカー」というアプリで「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のサビを確認したところ、「チャーラーヘッチャラー」の「チャー」は「D4 mid2D レ」であることが分かりました。
声で「チャー」のところを伸ばして聞かせた時にD以外が表示されていれば音程が外れているので、キー変更した方がイイかもしれません。
「D4 mid2D レ」と表示されていれば高さもバッチリですが、もし「D3 mid1D レ」なら1オクターブ下で歌っていることになります。
この場合はキーが合ってるので、他に歌いにくい所がなければ原曲キーでもOKということになります。

キーを高くしてオクターブ下で歌う方法とカポ位置の決め方
「チャーラーヘッチャラー」の「チャー」のD(レ)は2弦3フレットの音なので、これより高いところに自分の声と共鳴する音がないか1オクターブ下で歌って探します。
気持ちよく歌える音を見つけたら、次はカポ位置を決めます。
筆者はA(ラ)とE(ミ)が候補に挙がりました。
Aは原曲のDから7音(7フレット)上げているのでカポ7、Eは2音(2フレット)上げているのでカポ2にします。
同じコード進行のままカポを付けるだけだから簡単ですね。
カポ7だと弾きにくいので不採用なんですが、どうしてもキー+7で歌いたいならコード進行を変えてカポの位置を変えます。
コード変換の話は長くなるので、詳しくはカポの仕組みの記事を参考にしてください↓↓↓
簡単に説明しておくと・・
音階を見て音を高くした分だけカポの位置を下げればOK。
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
右に5つ動かせばGコードがCコードで弾けるから、カポ7から5フレット移動でカポ2かな。
ダウンチューニングでキーを下げればコード変換しなくてもOK
ダウンチューニングにするとコード進行を変えずにキーを下げられるので、あと少し下がれば歌えそうな時はチューニングを変えることをおすすめします。
ダウンチューニングをやるにはクロマチックに対応したチューナーが必要で、無料アプリだと有料機能になっている場合があります。
裏ワザとして音程アプリでチューニングするのもありですが、ギターのチューニングは何回もやることだし、将来的なことを考えるとすぐに起動できるクリップチューナーを持っていた方が絶対にイイです。
ギター初心者におすすめのクロマチックチューナーはこちら↓↓↓
ダウンチューニングの利点なんかも参考にどうぞ↓↓↓
1音以上下げたことがなくてアレですが、音を低くしすぎると原曲の雰囲気が薄れていくので、全音下げくらいまでが許容範囲なのかもしれません。
コード進行を変えてキーを下げる方法も
ダウンチューニング以外にもコード進行を変えてキーを下げる方法があります。
この話は長くなるのでよく知らない方はこちらをご覧ください↓↓↓
歌いやすいキーでギターの弾き語りをカッコよくしよう
歌いやすいキーに変更する手順は以上です。
簡単にまとめれば、地声と原曲の音程を比較してその差をチューニング、カポ、コード変換で対応しましょうということです。
単純に最高音や最低音だけを合わせればイイってもんじゃないようで、もしかしたら思わぬところが歌いにくくなってるかもしれないので、その点には注意してください。
キー変更することもオクターブ下で歌うことも悪いことじゃありません。
慣れるまで頭が痛いかもですが、時間をかけて自分に合うキーを見つけていってくださいね。
音程アプリを使えば音を合わせるトレーニングになって歌も上手くなると思います。
ギリギリの苦しそうな声で歌うのは今日までにして、キーを合わせてカッコよく弾き語っていきましょう。