カポってなんなの( ºωº )
そんなギター初心者さんに向けて使い方と仕組みを紹介します。
弾き語りやすいようにキーを変えたり、押さえにくいバレーコードを簡単にしましょう!
分かりやすくハッピーバースデートゥーユーで解説します。
もとのコード進行をメモしておくとイイかも↓↓↓
G D D G
Happy Birthday To You ×2
G C G D G
Happy Birthday dear~
カポあり、なしの両方で曲のキーを変えてみよう
キーを変えるのはカラオケでいうところの、自分が歌える音の高さにすることと同じです。(正確には調を変えている)
曲に出てくる全てのコードを同じ分だけ上げ下げしてやればよくて、
音階を知ってればパパッと変換できます。
黒鍵も含めて英語で書くとこうなります(ド~シ)↓↓↓
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
※ミファ(EF)、シド(BC)の間には黒鍵がないので、EとBには♯が付きません。
キーを上げるなら右に、下げるなら左に動かして変換します。
たとえばキーを2つ(半音×2)上げる場合、GコードはAコードに変換することになります。
マイナー、セブンス、ディミニッシュ、オーギュメントなど色々ありますが、全てこの考え方で最初のアルファベット(ベース音)が決定すると思ってください。
これをふまえて、ハッピーバースデートゥーユーを歌いやすいキーに変えてみましょう。
カポなしでキーを変えてみよう
もとのコード進行はこちら↓↓↓
G D D G
G C G D G
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
半音×2だけ上げるとこんなコード進行に↓↓↓
A E E A
A D A E A
半音×3だけ下げるとこんなコード進行に↓↓↓
E B B E
E A E B E
キーを変えるというのはこれだけの話なんです。
カポありでキーを変えてみよう
カポを動かすと1フレットごとにキーが半音ずつ変化します。
カポが便利なのは同じコード進行のままキーを変更できることです。
カポ2でもとのコード進行を弾いてみましょう↓↓↓
G D D G
G C G D G
これで半音×2だけ上がりました。
キーを下げる場合はカポをヘッドの方へ動かせばいいんですが、0フレットよりも上に動かさないといけない時は、
まずカポを使って同じ音が鳴るようにコード変換させて、そのあとヘッドの方へカポをずらします。
この話は「カラオケ豆知識」のところに書いたので、先に読みたい人はここをクリックして下の見出しに飛んでください。
もとのコード進行↓↓↓
G D D G
G C G D G
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
左に3つ動かして♯の付かないコード進行に変換しましょう↓↓↓
E B B E
E A E B E
このコード進行をカポ3で弾くと、もとのコード進行と同じ音が鳴ります。つまりキーも同じと言うことなので、
この状態からカポをヘッドの方にずらしていけば、キーを下げて弾くことができるワケです。
左に(音が低くなる方に)動かして変換した時は、その分だけカポを上げてやれば同じコード(同じ音)を押さえていることになるからです。
その逆もできるんですが、今回はカポが付いてない状態なので左に動かすしかありません。
同じ音が鳴るカラクリは次の見出しで解説してます。
キー変更はカポなしでもできることですが、カポを使うとバレーコードを少なくして簡単なコード進行に変換できる利点があります。
試しにFコードが入っている楽譜サイトのハッピーバースデートゥーユーを変換してみましょう。
もとのコード進行↓↓↓
C G G C
C G7 F F C G7 C
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
左に3つ動かして♯のない音にするとイイですね。
こんなコード進行になります(カポ3で弾く)↓↓↓
A E E A
A E7 D D A E7 A
響きが違えど、どちらのコード進行も同じ音で弾いていることになり、
この状態からカポをヘッドの方にずらしていけば、キーも半音ずつ下がります。
Uフレットのコード譜でキーを変える時の対応方法
上で説明してきたように、原曲キーのままコード変換を自動でやってくれるのが、Uフレットと言う楽譜サイトです。
キーを下げたい曲の「簡単弾き」がカポなしのコード譜だったとしても、弾きやすそうなコード譜のカポ設定に変えてやれば、そこからカポをずらしてキーを変えることができます。
例えばOfficial髭男dismの「Pretender」は「簡単弾き」がカポ1ですが、簡単そうなカポ8のコード譜を使えば、キーを4つくらい下げて弾くこともすぐにできるワケです。
キーを上げてオク下で歌いたい時なんかは、カポ位置が高くなりすぎて困ると思いますが、この悩みもコード変換で解決できます。
上げたい分を足して12以上になるカポ設定の中から、弾きやすそうなコード譜を見つけてください。1オクターブの12を引いた数がカポを付ける位置になります。
「Pretender」をキー+6のオク下で歌うなら、カポ8のコード譜を使ってカポ2で弾けばOKと言うことです。
(カポ8)+(キー+6)=14フレット-12フレット=カポ2
ちなみにですが、キーを上げた数字と下げた数字を足すと12になるので、6上げたと言うことは6下げたキーで弾いている(歌っている)のと同じです。
キーをしっかり合わせて、カッコよく弾き語りましょう。
音の高さを低くしたいならチューニングを変えよう
ピアノの鍵盤を想像してもらえば分かる通り、同じキーでも弾く位置によって高い音で弾くことも低い音で弾くこともできるので、
キーが高いとか低いという表現は正解のようで間違いでもあります。
ギターで音の高さを低くして歌いやすくしたいと考えているなら、チューニングを半音下げや1音下げにしてください。
それでカポをヘッドの方へ動かしてることになり、キーが半音ずつ下がると同時に音の高さも低くなります。
弦のテンションが弱くなってコードが押さえやすくなる利点もあるので、ちゃんと理解した上でお試しください↓↓↓
カポを使って同じ音が鳴らせるカラクリ
例えば下のコード進行をカポなしで弾いたのと
A E E A
A D A E A
カポ2で下のコード進行を弾いたのは同じ音が鳴っています。
G D D G
G C G D G
なぜAコード=カポ2のGコードなのか分かりますか?
カポ2でGを押さえてもGコードの音は鳴ってません。
バレーコードと同じように平行移動させて、人差し指でバレーすべきところをカポに任せていると考えてください↓↓↓
Gコードを押さえているようで、実際にはカポ2だとAコード(一番低い音がA)を押さえていることになっています。
だからカポ2の時にGの形で弾くと、Aコードの音が鳴るんです。(E、Dも同様)
Aを左に2つずらすとGですよね↓↓↓
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
音を高くしたらその分だけカポを低くする方(ヘッドの方)に、音を低くしたらその分だけカポを高くする方(サウンドホールの方)に移動させる、と言うことを頭に入れて
次のように構文として覚えておけば、カポが付いた状態でも迷わなくなると思います。
「今〇の形で押さえているコードはカポ×の△の形で押さえるコードと同じ音」
例:カポ3でのDm7コード
「今Dm7の形で押さえているコードはカポ1のEm7の形で押さえるコードと同じ音」
カポの利点とキーの豆知識
- キーを同じコード進行のまま変更できる
- キーを変えずに簡単なコード進行にできる
音階を紙に書くなりして、いろんなキーで弾いてみてくださいね。
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
Uフレットのコード譜は、カポ指定を変更してもキーが変わらないようになっています。
プレイキーなんて用語があるんですが、それが変わっているだけで実際のキーは変わっていません。
カポ指定を変えて簡単に弾けそうなコード進行を見つけたら、そのコード進行のままカポをずらして弾けばキーが変わります。
自分でカポをずらさないとキーが変わったことにならないので注意しましょう。
カラオケ豆知識
高すぎて歌えない時、特に男性が女性歌手の曲を歌う時に、キーを上げることでも歌いやすくできることをご存じでしょうか。
オクターブ下で歌うことにより地声で楽に歌えるようになるワケですが、何故キーを上げるのか軽く説明したので、よく知らなければ参考にしてください。
1オクターブ下で歌うと言うのは、キーを12個下げて歌うことを意味します。
下記の音階を数えて、ある音から12個下げた(左に移動した)音が同じ音に戻ってくることを確認してください↓↓↓
【C、C♯、D、D♯、E、F、F♯、G、G♯、A、A♯、B】
原曲の歌手が高すぎる声で歌っていても、12個下の低い声を出せば、音程を外すことなく歌えるのです。
ただし原曲の1オクターブ下だと元々低い声で歌うところがさらに低くなって、Aメロなんかをボソボソ歌うことになってしまいます。
そこでもっと歌いやすくするためにキーを上げてやるワケですね。これが俗に言う「キー上げのオク下」で歌う方法のカラクリです。
4:00辺りのオクターブ下で歌う話が参考になります↓↓↓
キーを7以上も上げることなんてないかもしれませんが、例えば8上げたキーと4下げたキー(足して12になるキー)は同じなので、カラオケの設定で困ったら参考に。
オク下で歌うと何だかんだ言う人もいると思います。でも、そんなのは無視してください。
無理に高い声を出して苦しそうに歌うより、オク下でキーをしっかり合わせて上手に歌った方がかっこよく見えるものです。
最近は男女ともに高い声の歌手が多いですし、カラオケやギターの弾き語りでぜひ「キー上げのオク下」を試してみてくださいね。
ギターでの弾き語りではキーを上げるとカポ位置が高くなりすぎて困るんですが、コード変換すれば対応できます。Uフレット(楽譜サイト)での対応方法についてもこの記事に書きました。
原曲キーのオク下で物足りなさを感じたり、ちょっと下げるだけじゃ歌えない時なんかは、キーを上げて対応してみてください。
オク下で歌っていることに気づいてない人も結構いるようです。
オク下で歌っているのか調べる方法を書いたので、分からなければ一度確認を↓↓↓
おすすめのカポ(おまけ)
せっかくカポで弾きやすくしても、大サビなどで転調する曲はバレーコードだらけになります。
カポをずらせば同じコード進行で弾けるんですが、演奏を止めないと対応できない場合もあって困るんですよね。
そんな時に便利なのがグライダーカポ(ローリングカポ)です。
親指1本でカポの位置をずらせるので、演奏を止めずに転調することが可能になります。
グライダーカポについて書きました↓↓↓
別のメーカーで少し安いそっくりな商品もあるんですが、使いにくいと言うレビューも見かけたので注意してください。
筆者が使っているのはGreg Bennettのグライダーカポです↓↓↓
通常タイプだとカイザー(KYSER)のカポがおすすめです↓↓↓
洗濯バサミのように挟むだけなので超お手軽です。
カイザーのカポはデザインがおしゃれで個性的な派手なカラーもあります。
Amazonとサウンドハウスのカポ一覧はこちら。
自分に合うキーをギターで見つける方法と声の高さを調べる方法を書きました↓↓↓
バレーコードの仕組みを知るとこの記事の内容も理解しやすいです↓↓↓