ギターの弾き語りはキーを自分の声に合わせてこそ上手くやれるものです。
原曲キーじゃなきゃダメだと言うプライドを持ったツワモノもいますが、
プロの歌手でもカバーする時は自分のキーにガッツリ変えるワケだから、あなたも気持ちよく歌えるように自分に合ったキーに変えるべきです。
キーを変えることは悪いことじゃありません。
変なプライドは捨てて、カッコよく歌えるようにしましょう。
ギターで弾き語る際の自分に合うキーの見つけ方とカポ位置の決め方について書きました。
例としてドラゴンボールの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で手順を解説します。
筆者の場合は半音下げ(キー-1)か、カポ2(キー+2)、カポ7(キー+7)のオクターブ下で歌いやすくなることが分かりました。
これをどうやって見つけたのか参考にしてもらえばと思います。
オク下チェック!音程アプリでサビの高さを調べてみよう
まず最初にオク下(オクターブ下)で歌うとはどう言うことなのか知っておきましょう。
オク下で歌うとは、鳴っている音に対して「高さの低い同じ音」で歌うことを言います。
鍵盤画像の通り、黒鍵も含めて数えると「高さの違う同じ音」が12個下と上に存在するので確認してみてください↓↓↓
引用元:ウタタメ│『C4』や『midC』ってなに?音の読み方やルールを解説
1弦開放弦:mid2E、E4のミ
2弦開放弦:mid2B、B3のシ
3弦開放弦:mid1G、G3のソ
4弦開放弦:mid1D、D3のレ
5弦開放弦:mid1A、A2のラ
6弦開放弦:LowE、E2のミ
原曲の歌手がG4のソで歌っている所をG3のソで歌う、これがオク下で歌うと言うことです。
ギターでオク下チェックをするなら、YouTubeなどで原曲を聴きながら、サビなんかのメロディを単音弾きして声と比較してやればOK。
ギターの音と声の高さが合っているのか不安なら、音程アプリを使いましょう。
iPhoneの「音程チェッカー」と言うアプリで「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のサビを確認したところ、「チャーラーヘッチャラー」の「チャー」は「D4 mid2D レ」であることが分かりました。
声を伸ばして聞かせた時に「D4 mid2D レ」と表示されていればバッチリですが、もし「D3 mid1D レ」なら1オクターブ下、つまりキー -12で歌っていることになります。
ついでに自分の声の音域がどのくらいなのか、最低音と最高音をチェックしておくとイイですね。
音域の位置はキーの上げ下げでずらせますが、幅は広がらないのでキャパオーバーの曲は歌えないことを意味します。
ギターの弾き語りで自分に合うキーを見つける方法
手順は次のようになります。
- ギターでサビのメロディを原曲キーの高さで単音弾きして、歌い出しの音を把握する
- 歌い出しの音を同じ弦の上でずらしていき、地声で楽に歌える音を見つける
- 地声で楽に歌える音が原曲キーの音から何フレットずれているのか数えて、ずらした分だけカポを動かす
原曲キーの高さで歌い出しの音を把握し、同じ弦の上でずらしていく
サビだと1、2弦の高さで歌っていることが多いです。YouTubeなどで原曲を聞きながら、歌いだしの音を把握してください。
「チャーラーヘッチャラー」の「チャー」は2弦3フレットのD(レ)なので、その音からずらして地声で楽に歌える音を見つけます。
筆者はD♭(レ♭)やE(ミ)、A(ラ)のオクターブ下が候補に挙がりました。
候補にする音は音程が合っていて共鳴する音にしてくださいね。合っているのか分からなければ、音程アプリを使いましょう。
ちなみに1弦の開放弦(ミ)=2弦5フレット、2弦の開放弦(シ)=3弦の4フレットの音です。下げて探す時に困ったら参考に。
原曲キーの音から何フレットずれたか数えてカポを付ける
D♭(レ♭)は原曲のDから1フレット下げているので半音下げチューニング、E(ミ)は2フレット上げているのでカポ2、A(ラ)は7フレット上げているのでカポ7となります。
「原曲キーから何フレットずらすか」と言うことなので、カポ付きで原曲キーになるコード譜を使う場合は、そのカポ位置から動かしてください。
同じコード進行のまま弾けるんですが、カポ7なんか弾きにくくて使えませんよね。
そんな時はコード進行を変えて対応すればOK。
Uフレット(コード譜サイト)では、どのカポ設定でも全て原曲キーのままコード進行だけが変わるようになっています。
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」はカポ7だとバレーコードがあまり出てこないコード進行で弾けるようなので、カポ7から7フレット上げることにします。
足して14フレットと言うことは、1オクターブの12を引いてカポ2です。Uフレットのカポ7のコード進行をカポ2で弾くと歌いやすくなると言うことになります。
カポ7の話をしてきましたが、1フレット下げて半音下げチューニングと言うのも、Uフレットで弾きやすいコード進行を見つけてカポを1フレット下げれば同じことですよ。
キーを変えずにコード進行を変えることは自力でもできます。この話は別の記事を参考に↓↓↓
ダウンチューニングにすれば同じコード進行のままキーを下げられる
カポなしの曲をあと少し下げれば歌えそうな時は、チューニングを変えてしまうのもアリです。同じコード進行のままキーを下げることができます。
音を低くしすぎると原曲の雰囲気が薄れていくので、全音下げ(キー -2)くらいまでに歌いやすくなりそうなら使ってみてください。
ダウンチューニングをやるにはクロマチックに対応したチューナーが必要で、無料アプリだと有料機能になっている場合があります。
裏ワザとして音程アプリでチューニングするのもありですが、ギターのチューニングは何回もやることなので、将来的なことを考えるとすぐに起動できるクリップチューナーを持っていた方が絶対にイイです。
ギター初心者におすすめのチューナーは「Pitchclip 2」
ダウンチューニングの利点なんかも参考にどうぞ↓↓↓
歌いやすいキーでギターの弾き語りをカッコよくしよう
歌いやすいキーに変更する手順は以上です。
簡単にまとめれば、地声と原曲の音程を比較してその差をチューニング、カポ、コード変換で対応しましょうと言うことです。
単純に最高音や最低音だけを合わせればイイってもんじゃないようで、もしかしたら思わぬところが歌いにくくなってるかもしれないので、その点には注意してください。
キー変更することもオクターブ下で歌うことも悪いことじゃありません。
慣れるまで頭が痛いかもですが、時間をかけて自分に合うキーを見つけていってくださいね。
音程アプリを使えば音を合わせるトレーニングになって歌も上手くなると思います。
ギリギリの苦しそうな声で歌うのは今日までにして、キーを合わせてカッコよく弾き語っていきましょう。